作品名:芦北heavy rain《song&words:天波地動/DoreeD楽団/since.2020.》
上の▶印をクリックすると歌声が聞こえて来るョ…

 

 

 

   *7月23日避難中に書いた文に手を加えアップします!。現在芦北heavy rainのPVを制作中!乞うご期待💕

 空も山も川も
真っ赤に染めた謎の雨。
七月三日(金)の夕暮れに
愛妻様が目撃したと言う
その深夜のことだった。
 屋根を叩きつける激しい雨の音
谷に響き渡る地響きを起こす落雷の轟
寝室の窓ガラスをポルターガイストの様に震わす雷様の声⚡️

 先に眠りに着いている
愛妻様の寝息に睡魔も誘われるが
雷様はかなりのご立腹

一向にその怒りを収めてはくれない⚡️
 このまま降り続くなら「かなりヤバいぞ!」と
寝付けず最悪の場合に愛妻様を守る方法を
暗闇との境にある天井にシミュレーションして見る。
 その時だった。「痛い!」

突然右足の膝下に痛みを感じた。
とっさにムカデに噛まれたと直感し
部屋の明かりを急いで灯す。

 すると アッ!二匹の中型ムカデが… 😝
即座にハエたたきで撃退パンッ!パンッ!
急いで階段を駆け下り熱湯解毒に台所へ…
「アッチチチ!アッチ!」を何度か繰り返す 😝
 その時目に入ったのが
我が家で一番低い位置にある
台所(土間)の裏木戸の下から
茶色の泥水が侵入し始めていたのだ。

 「石坂さん!石坂さん!」*石坂はボクの本名。
こんな深夜の雨の中…誰かが呼ぶ…
玄関に出て見ると…裏の未亡人よし子ちゃんだった。
きっとよし子ちゃんも心配で眠れなかったのだろう?
「車を移動した方が良いかもょ…」

「ありがとう〜」。
深夜雨の降る中パジャマ姿に傘を差し
川の上をコンクリートで蓋のしてある
そのスペースに駐めて置いたアクアと
駐車場の一番川に近い位置に駐めたデリカの2台を
川から離れた位置に駐め直した。

 

 

 

 

 


*上の写真の左上側に駐車していたのを 

右端に移動したお陰けで間一髪で助かった〜!。
(結局アクアはバッテリー部分が水に浸かり廃車😂)

 一夜明けた七月四日(土)
青空がチラリ覗く中 雨は降ったり止んだりを繰り返し
時より真っ黒な曇が空を覆った。
 部落の集まりで孤立状態になったことが知らされ
避難準備をするよう区長さんから告げられ

ボク等は後片付けと準備を急ぐ…その晩だった。
 第二弾の線状降水帯の雨量は半端なく
辺り一面をナイアガラの滝の様に
変形させてゆく勢いでまたも激しく降り続いた。

 

 

 

 

 

 

 明けた七月五日(日)
高齢者と通院者が優先的に
ヘリに釣り上げられ避難していった。
 停電の続く中 高齢化集落特有のオール電化に
ご飯も風呂も炊くことが出来ない状態

冷蔵庫にあるダメになりそうな食品を集め
安否確認を含め部落みんなで集会所で食事することになった。
 わがままだがボクは参加せず玄米を炊き食べていた😅
何故ならこんな時こそ玄米パワーが必要と
準備万端 山水とプロパンで生活していたからだった。

 この日は台所や倉庫・庭に溜まった汚泥を
スコップで掻き出すだけで一日は暮れていった。
電気のない生活3日目に突入!

 七月六日(月)の朝 
完全孤立状態にあるため部落全員の避難が決まった。
 ヘリでの脱出を
希望する人への点呼確認が取られた。
ボク等二人も目を合わせ 手をそ〜っと上げた。
手を上げながら…二人別々に乗るなら
搭乗を辞退しようのボクの気持ちも固まった。 

 内心 救助ヘリに乗れるをワクワクしている
ボクがいたのか?天候不順の午前中には
ガッカリだがヘリは来なかった🚁。

 土砂に押し流された川向こうの車を縁側から眺め
ボク等はぬるい冷蔵庫に
残っていたメロンとマンゴを
恐縮に
思いながら昼食代わりに食べていた。
 待てど暮らせどヘリは一向に来ないので
三時近くなったのを機に
ボクは自力での脱出を決意する。
 荷物を最小限に詰め直し
唯一通じるドコモを持っている人に電話を借りにいき
 迷わず心友の夕帆君に連絡を入れた。
「救助ヘリで非難するつもりだったけど
来ないので自力で線路を歩いていくので
四㎞ほど先にある天月の小口付近まで…」
車で
向かいに来て貰うことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 *ここからは流されて来た大木や瓦礫を跨ぎ歩く。
土砂で埋まり
通行困難となった線路を綱渡りで…
そして…
何か出てきそうナ⁉️真っ暗なトンネルを四つも抜け
互いを気遣い💖ただひたすら二時間歩き続けた。
 写真にもある様に散々たる情景に
思い出したくないのバイアスが働き記憶が戻りません 😥 。

 なので その時の気持ちを記録しておくため
避難先のforest lounge「百の家」にて
作曲した楽曲が冒頭にある
『芦北heavy rain』なのです。
ぜひぜひ聞いてみて下さい👂🎵

 

 ☂『芦北heavy rain』

雨が降るョ 昼も夜も
ノアの洪水のよう wow wow
ボク等を導く 芦北の雨

赤い泥に 流されてく 
町の明かりも 海も川も wow wow
全ては令和に 生まれてゆくョ 

 

 さぁ涙を拭いて 今は嬉しいから
 泣かないョ 笑って 一緒に歩こう
 明日のために 雨は降るのさ
 雨のせいじゃないョ〜

  《間 奏》
 さぁ涙を拭いて 今は嬉しいから

 泣かないョ 笑って 一緒に歩こう
 明日のために 雨は降るのさ
 雨のせいじゃないョ〜

 

長い線路 歩幅あわせ
二人離れず それぞれに wow wow
全ては夢の様に消えてゆくョ

芦北 heavy rain.
walked in the heavy rain. 

雨のせいじゃないョ〜!

芦北 heavy rain.
walked in the heavy rain. 

雨のせいじゃないョ〜!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 以前から こんなこともあろうかと
NPO法人「いただきアース」で
確保しておいた古民家『百の家』があったこと。
 本当そのお陰で 朝起きたら裏山が土砂崩れのため
辺り一面が海になっていた一閣君も何とか脱出でき
快適と言っては他の避難者に申し訳ないが
百の家で安心できる避難生活が出来たことは

老いてもボクの防災本能に狂いはなかったと
今だからこそ天に感謝し改めて胸を撫で下ろしている。
 なにせ五月の連休コロナ騒動の真っ只中
ボク等は何かに導かれる様に引越したことも
今回の命拾いに繋がったのだから…lucky。

*残念ながら元家は半分土砂に埋まり
石垣の上のコンクリート塀は跡形もなく崩壊してしまった。

 とにかく皆さんにはご心配をお掛けしました🙏
まだ我が家に来る為の道路も四ルート中の三つが
通行不能で電話&光通信&一部郵便や宅配物
銀行&郵便局&公共施設の復旧に目処が立っていない状況。
 毎週出かける全国に向けての出荷と県内配達にも
一番遠回りの山越へでの通勤に不自由はありますが
これからも同級生夫婦の力を合わせ顔晴りますネ💕

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