作品名:哀愁HOTEL《song:Tempa/words:S.Jithukawa since.1983.》
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 南の空から競り上がる積乱雲
西の空からは太陽を覆い隠す乱層雲
いよいよ戦乱の世が始まる雲行きです。
 「ゴロゴロ〜ドカン!ピカッ〜!」
鮮烈な雷鳴と共にボクの記憶は
学生の頃 線路の向こうに住んでた岩淵くんが
フラッシュバックしたのです。

 岩淵くんは中学のクラスメートで
家がお風呂屋さんをやっていました。
 勉強はまったくダメでしたが
ボクが岩淵くんを好きだったのは
エレキギターがとっても上手で
当時 耳コピでベンチャーズを
自由に弾きこなす憧れの友達でした。
 そして 何よりボクが
もっとも気に入っていたのが
彼の家でバンド練習をすることでした。
それも湯船のある銭湯の中で…ですョ😄


 それはそれはホールエコーの局地です。
タイルの壁・沢山の鏡・水に反響し
高い天井めがけ登っていく残響音。
 ドップラー効果も相俟って
名曲『10番街の殺人』を
ギター2本だけのアンサンブルですが
それはもうスクリーンミュージックの
ワンシーンの中に完全吸い込まれ
二人は恍惚に似た満足感に浸る訳ですョ😅
「はぁ〜いい湯だったナ〜ぁ♨️」なんてネ😅

 そんなある時 練習している最中でした。
突然降り出した にわか雨の音…
ザァ〜〜ッ!バケツをひっくり返した様な
凄い雨音がしているナ!と思ったとたん!
「バリバリ ドカ〜〜ン!」と
雷鳴が銭湯の壁から床までを轟かせたのです。

 岩淵くんは「これは近いョ。
天波こっちに来てごらん!」と
ボクを裏口の扉の方に慌てて誘導しました。

 扉を開けると隣の線路が見えないほど
辺り一面が真っ白になる土砂降りでした。
岩淵くんが「天波これから凄いショーが
見れるから待っててごらん!」と…
二人は降り続く雨空を見つめていました。

 しばらくすると ゴロ…ゴロ…
期待の雷が近ずいて来たかと思う間もなく
「ピカッ⚡︎バリバリ⚡︎ドカ〜〜ン!」と
それも今度は銭湯の煙突に備えた
避雷針に落ちた様です?
 空を引き裂く雷鳴と同時に
地面が閃光を放ち青色に光輝きました⚡︎⚡︎⚡︎。

「うぁ〜キレ〜イ!全てが生まれ変わる〜!」
感動のあまり思わず飛び出した言葉に…
一瞬ボクには!生まれる前の記憶が映りました。

 ボク等がまだ稲だった頃の記憶です。
雷も台風もボク等に命を吹き込んでくれる
言わば根源的神成りだった頃をです。

 全ての自然は敵ではありません。
むしろ自然を寄せ集めて形付けられた
それがボク丸ごとの自身なのです。
 ボクと一緒に生きる自然を受け入れ 
自然を活かし 自然に循環し そして閃光に還るのです。⚡︎

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カテゴリー: 天波ジャーナル

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